有料老人ホームの利用者は高齢者が中心であり、介護付有料老人ホームでは利用者の82%、住宅型有料老人ホームでも73%を80歳以上の高齢者が占めています。在所者数は年々増加しており、2014年には28万人に達し、定員数に占める在所率は80%台前半で2009年より横ばいを推移しています。
高齢者人口(65歳以上)は2014年実績で約3,300万人と言われており、その後も増加し続け2042年には3,878万人に達してピークを迎えると推計されています。増加している高齢者の介護ニーズに応えるためにも引き続き介護施設、居住系施設の整備が必要となっています。
○有料老人ホームの所在者数・所在率の推移
○高齢者人口予測の年次推移
有料老人ホーム全体の施設数、定員数はともに増加傾向にありますが、近年では総量規制によって介護付有料老人ホームの新規開設は難しく、住宅型有料老人ホームの増加が多くの割合を占めています。
高齢者向け住宅のさらなる拡充のため、2011年サービス付高齢者向け住宅制度が創設されました。これは最低限の安否確認と生活相談を提供すること以外は顧客の属性に合わせた自由なサービス設計が可能で、利用者が増加しています。供給コントロールの制約も受けにくいため、登録件数は増加しています。